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第1回「石油精製物質等の新たな化学物質規制に必要な国際先導的有害性試験法の開発
(肝臓毒性、腎臓毒性及び神経毒性In vitro試験法の開発)」について

平成25年9月26日、経済産業省主導の遺伝子発現変動解析や培養細胞を活用した有害性予測手法を開発するための複数の In vitro 試験法の開発について中間評価検討会が開催された。
従来の化学物質の有害性評価は、長期の試験期間や多数の動物を使用するため高額な試験費用が必要となる試験法が多く、2020年のWSSD目標を達成するためには多様なエンドポイントについて迅速で効率的な試験法による有害性評価を実施する必要性が国際的にも求められている。
 本プロジェクトは平成22年までNEDOにおいて実施された技術開発の知見等を活用することで国内や海外での化学物質の管理規制に対応するための有害性評価システムの構築を国が主導して実用化と普及を目指すものである。
 平成23年度から平成27年度(5年間)までにARCH -Toxと称して培養細胞試験法(Tox - In vitro)と遺伝子発現解析手法(Tox −Omics)を確立することを目標としてプロジェクトが活動中である。
培養細胞試験法(Tox - In vitro)は、肝臓毒性、腎臓毒性及び神経毒性に特化した in vitro 試験法として28日間反復投与毒性試験を補完するために人工染色体ベクターの開発、マウス胚性幹細胞(ES細胞)の開発及び遺伝子導入(改変)マウスの作出等高度な技術基盤に基づいて樹立された目的培養細胞を用いた in vitro 試験法の有害性スクリーニングシステムを開発し、さらに、「ハイスループットスクリーニング試験(HTP)」による多検体の迅速な解析法の構築や「複数のエンドポイントに対する試験法の開発」により化学物質の有害性評価の高度化や迅速で効率的な試験の実施を目的とするもので最終的にはOECDガイドラインに収載が可能な試験法となることが期待されている。また、遺伝子発現解析手法(Tox −Omics)は、28日間反復投与毒性試験から得られる組織や器官の遺伝子発現量を解析し、化学物質の有害性評価値の高度化や迅速で効率的な試験の実施を目的とするもので「一つの動物実験で複数の毒性を検出/予測」でき、さらに「毒性メカニズムに基づいた毒性評価」が高精度で客観的に定量的な評価を行えることが期待されている。

※付記
上記お知らせは、多様なエンドポイントについてIn vitro 試験法による有害性評価システム等の構築を目的としたプロジェクトの中間評価検討会を 一般傍聴した概略であり、化学物質に関する有害性評価の国際的動向に対応するための重要な研究開発と思われますため掲載致しました。
したがいまして、より正確で詳細な内容に関しましては経済産業省化学物質管理課様にお問合せをお願い致します。

(平成25年9月26日開催の遺伝子PJ中間評価検討会より)


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株式会社 イ-・エス・サポ-ト





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