過去のお知らせ

日本動物実験代替法学会第23回大会 について
 日本動物実験代替法学会第23回大会が、2010年12月03日〜05日の期間、北里大学薬学部(東京都白金高輪)にて開催された。 200名以上の参加者による活発な討論並びに発表が行われた。
 発表内容としては、特別講演2題、教育講演2題のほか、改正動物愛護法の改定に向けた話題5題、代替法に有用な細胞培養システムへの生物学的/工学的アプローチ等10題、皮膚刺激性試験代替法の動向6題、化学物質の有害性評価に関する代替試験法開発等7題と多数のシンポジウムや研究報告会が行われた。
 また、一般演題については、ポスター示説55題において活発な討議の場を設けるべく、ポスター発表者が短時間の口演を行うフラッシュ口演を企画し、優秀な演題について「優秀演題賞」を授けていた。
 今回は既にレギュラトリーサイエンスとして認知されている「皮膚刺激性試験代替法」の動向や代替法として有用と思われる「細胞培養システム」を利用した研究発表、さらに化審法の改正に伴う「有害性(リスク)評価」 に関連した代替法毒性(発がん・発生毒性・免疫毒性)試験法の開発等、「3Rs」の理念に基づく有用な動物試験代替法の実施を促進するための研究発表が多数企画された学会大会であった。
 なお、動物実験代替法に関する世界的な流れとしては、欧州域内で化粧品について既に動物実験は一部の試験以外で禁止され、さらに、2013年までに動物実験を実施した原料を配合した化粧品の販売は禁止されます。また、米国に関しても同様の考え方で動物実験代替法を評価する方向に進んでいるとのことである。

(2010年12月03-05日開催の日本動物実験代替法学会第23回大会より)

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