過去のお知らせ

「生態影響に関する化学物質審査規制/試験法セミナー(平成21年度)」について
 2010年1月25日(月)砂防会館(東京)において、「生態影響に関する化学物質審査規制/試験法セミナー(平成21年度)」が開催された。

第1部「化学物質審査規制に関する国内外の動向」では、以下の2講演が行われた。

  1. 「化学物質審査規制法の改正について」
    化審法改正の経緯等の説明、及び改正の具体的な内容の報告がなされ、良分解物質が規制対象化される等の改正事項を含む「第一段階改正」(平成22年4月1日)、優先評価化学物質の届出等の新設事項を含む「第二段階改正」(平成23年4月1日)の解説がなされた。
  2. 「海外の化学物質管理の動向について」
    欧州ではREACH(Registration, Evaluation, Authorisation and Restriction of Chemicals)の導入、北米では、EPA長官がTSCA(Toxic Substance Control Act)の見直しを提案中、そしてアジアでは、中国の新規化学物質環境管理弁法の改正予定(2010年10月15日)等、今後も各国の動向が注目されるところであるとのこと。
  3. 第2部「生態毒性試験及び生態毒性QSARに関する事項」では、以下の3講演が行われた。

  4. 「化学物質GLP(動植物毒性試験)に関する動向について」
    OECD及び化審法におけるGLP原則について解説がなされ、「今年度の環境省によるGLP適合確認」では、鳥類繁殖試験の新規申請が日本で初めて確認されたとの報告がなされた。
  5. 「生態毒性試験実施にあたっての留意点」
    OECDテストガイドライン201(藻類生長阻害試験)のパラグラフ40について、藻類は指数関数的に繁殖するため、特に吸着性物質を低試験用量で試験した際に被験物質濃度の減少が大きい場合には、この原因が藻類への吸着以外にないことを確認し、初期試験用量濃度を結果の分析に用いる必要性等の解説がなされた。
  6. 「生態毒性QSARモデルの解説」
    「KATE(KAshinhou Tool for Ecotoxicity)」スタンドアロン版(KATE on PAS)及び「OECD(Q)SAR Application?Toolbox」の操作方法について説明され、また、この2つのソフトウェアを含むDVD「KATE on PAS 09年3月版」が配布された。
(2010年1月25日(月)開催の生態影響に関する化学物質審査規制/試験法セミナー(平成21年度)より)

<<「過去のお知らせ」一覧へ戻る



E.S. Support

株式会社 イ-・エス・サポ-ト





▲ページトップ